電気自動車ニュースについて

  • 「電気自動車ニュース」は、EVOC(EVオーナーズクラブ)サイトへ情報提供しています。(記事によっては,時間がたつとリンク切れになる場合があります)
フォトアルバム

カウンター

  • カウンター

トヨタ Feed

2016/11/30

三菱 ちぐはぐ?

リンク: 三菱自、EV充電拠点の検索アプリ  :日本経済新聞.(2016/11/28)

三菱自動車は、充電器がある場所をスマートフォンで検索できるアプリを2017年度にも提供すると報じています。
今でも充電スポットを簡単に検索できるアプリは以下のようにあります。
検索できるアプリ: 

記事には、「最新の拠点情報が自動で更新」とありますが、アプリでも日々更新されていますし、「EVの普及には充電の利便性がカギ」と書いてもいますが、すでにiOSやアンドロイドOSに対応したアプリが存在するということはそれだけ需要があるということですから、何を今さら?という感じです。ただし、「車のナビゲーション機器と連動」「アンドロイドオートに対応」 と書いていますから、そこは新たな取り組みなのかもしれません。(ところが、カーナビをつける必要がないくらい、アプリは進化していますが)

「電動車両の普及」に結びつけるためには、何よりも電気自動車そのものを魅力あるものに、買いたくなるものに仕上げる必要があると思うのですが、Blog|EVオーナーが語る現実派サイト|EVオーナーズクラブ.(2016/11/26)の情報によると、アイミーブはマイナーチェンジされて17型として出てくるそうです。その価格が?で、Xグレード(16kWh)は旧15型の2,628,000円(税抜)から値上がりして265万円だそうですし、国の補助金を引いても2,474,000円だそうです。

 ちなみに、日産リーフS(24kWh)は、補助金が出た後で2,332,000円ですから、3ナンバーの車が軽よりも安という状態になっています。いくら使い勝手が良い軽自動車とはいえ、いくら生産台数が一月に一桁というとても量産車とはいえない状態であっても、消費者はまず価格に注目が行くのですから、その価格設定に?です。(それでもマイナーチェンジするのは、次の軽電気自動車が控えていると期待はしています)

トヨタや日産でも無理?若者向けに安くて楽しいクルマは作れないのか 【オートックワン】.(2016/11/25)の記事の中には、「現在よくいわれる“若者のクルマ離れ”は、“若者のクルマ購入離れ”である」とありました。求める価値は多様化していますから、だれにも受け入れられる「車」は難しいでしょうが、「若者が購入したいと思えるクルマ」の一つに入れるような「電気自動車」を期待しています。
案外、パナソニックの電気自動車(2016/11/29)あたりで「購入」ではない「シェア」というところに答えがあるのかもしれません。

2016/11/29

パナソニックの電気自動車

リンク: パナソニックが2020年までに自動運転式小型EVを製品化! | clicccar.com(クリッカー).(2016/11/27)

パナソニックは、1kmから2kmの範囲を40km/h以下の速度で移動する完全自動運転の2人乗り電気自動車を開発中で、2020年までに販売することを目指しているとしています。

(ホンダの「MC-β」に車体は似ています)

パナソニックといえば、テスラ(Tesla Motors)に電池を提供していることで電気自動車に接点はあります。そこで、自動車メーカーと競合しない分野での製品化を行うことで、自動車メーカーとの摩擦を避けているとのことですが、コムスのような「近距離移動用のパーソナルEV」に需要がそれほどあるとも思えません。

しかし、近距離移動用のパーソナルEV」を高齢者向きの車と考えれば、必要な数は多いかも知れません。それは、アクセルとブレーキとを踏み間違えての事故を無くす車となりうるでしょうから。

2016/11/25

急速充電環境の行方

リンク: NCS 合同会社日本充電サービス.

以下は、トヨタ、日産、ホンダ、三菱の4社が出資する日本充電サービス(NCS)の『充電スポットニュース』の一覧です。

ご覧いただくとわかるようにコンビニと三菱の営業所ですが、「充電器廃止」の文字がずらりと並んでいます。三菱店は不正問題から営業不振となり経営規模を縮小しているのでしょうか。コンビニは、同じ会社ばかりではありませんから、採算が合わなくなった店舗の閉鎖に伴って充電器も使えなくなっているものと考えられます。

補助金がついて一斉に設置されたものの、閉店リスクに脅かされて急速充電器の設置場所は、日本充電サービス(NCS)に限れば縮小しつつあります。 今後、充電器が設置される場所.(2016/08/12)に書いたように道の駅には増えていますから、総数としては現状維持かもしれません。

いずれにせよ、これから大きく増えるとすれば、日本充電サービスの一員であるトヨタやホンダが自社の電気自動車投入とともに急速充電器を設置することで、そこに環境が整うかがかかってくるでしょう。

ところで、補助金をもらって設置した場合、5年間の保有義務期間が定められていたはずですが、廃止されるところは条件をクリアしているのでしょうか。たとえば、ファミリーマート全国500店に急速充電器設置.は2014年です。

20161121_182021

リンク: 電気自動車ニュース: 充電環境の行方.(2016/10/06)

リンク: 電気自動車ニュース: 【充電器廃止】情報.(2016/07/30)

リンク: 電気自動車ニュース: 日産、佐賀でEV普及へ…コンビニに充電器設置.(2011/04/20)


2016/11/24

電気自動車は温室効果ガスを削減

電気自動車は燃料電池車よりも経済的に排出ガスが削減できるという研究結果が明らかにAutoblog(2016/11/22)

これは、スタンフォード大学とミュンヘン工科大学の共同研究であきらかにされたもので、走行に必要なエネルギーとその生産性は、電気自動車を1とすると燃料電池車はその2倍だそうです。

世界的に電気自動車を進める流れになっているので、このような研究も日の目を見るのでしょうが、水素ステーションのインフラが整っていない現在は、燃料電池車が残念ながら経済的・時間的に見合わないのも事実です。

もし我が家にトヨタ・MIRAIがあったとしても、水素を充てんするためには、大津市にある「イワタニ水素ステーション大津」まで高速道路料金を支払ってを1時間半ほど走らなければなりません。その後、充てんとなりますが、燃料電池車の充てん時間は「3分」とよく言われますから、その時間を足せば良いと考えがちですが、2016年1月より営業している「イワタニ水素ステーション大津」では、その時間は約「10分」(1時間当たりFCV6台の満充填が可能)と概要にはありますから、充てんが終了するのは家を出てから1時間40分後です。そして、また1時間半かけて帰らなくてはなりません。

20161123_201159

(燃料電池実用化推進協議会HPより引用)

「普通」はこれで済むはずですが、「イワタニ水素ステーション大津」の営業時間は月~金:9:00~17:00、土:9:00~13:00ですから、夕食後の充電はできませんし、日祝日、年末年始には休業していますから、ハッピーマンデーに重なれば、土曜日の13時から火曜日の9時まで68時間充電する機会が失われます。もちろん年末までに水素を満タンにしておかなければ、正月にロングドライブに出かけることは難しくなります。

燃料電池車は、電気自動車に比べ充てん時間が短いことがメリットの一つだとされますが、水素ステーションが近くにあり営業時間内に充てんできる生活環境にあるという条件(水素ステーションによって営業時間・休業日は違う)がそろってのことであり、電気代を気にしなければ、24時間いつでも充電できる電気自動車にもメリットはあります。

リンク: 電気自動車ニュース: ロングドライブ レポート(御殿場→滋賀).(2016/04/23)三菱アイミーブMグレード

充電時間:12分(144円)
充電容量:6.7kWh
充電率:21%→80.5%

リンク: 電気自動車ニュース: 水素ステーションでの充填時間.(2014/08/09)

リンク: 電気自動車ニュース: 「水素」と水素ステーションの課題.(2014/11/25)

2016/11/22

PHV充電中の出火

リンク: PHV充電中に出火=民家全焼、けが人なし-札幌:時事ドットコム.(2016/11/21)

21日、札幌市でプラグインハイブリッド車を充電中に出火したと報じています。

このプラグインハイブリッド車が、三菱のアウトランダーPHEVなのかトヨタ・プリウスPHVなのか、もしくは外国車なのかはわかりませんが、いずれにせよ「充電設備付近から火花が出るのを見た」とのことですから、充電コンセントからケーブル、車に差す充電ガン(プラグ)の間に問題があったのかもしれません。(ショートしたとしたらブレーカーが落ちるだろうけれど)

もし、ここに原因があるとすると、充電ガンなどは各社共通化されていますからPHVだけの問題ではなく電気自動車にも関わってきます。また、車メーカーに関わりなく起こりうることになりますから、影響は大きくなります。世界中の流れが電気自動車に傾きつつある中で、水を差しかねることになりかねません。

いずれにせよ、充電することが多い夜中の午前3時15分ごろが出火時間だそうですから、早い原因究明が待たれます。ぐっすり眠り込んでいる時間帯ですから。

2016/11/18

電気自動車へのシフトは本物?

リンク: マツダ、2019年に電気自動車(EV)参入 まず北米から、PHVは21年以降に - 産経ニュース.(2016/11/17)

マツダは、2019年に北米から電気自動車に参入することを明らかにしたと伝えています。

11月7日付けの記事で、マツダと業務提携しているトヨタが2020年までにEV量産へ 各国環境規制に対応.と報じていましたから、いずれはマツダも電気自動車に参入してくるのではと思っていましたが、日本での発売はその先になるとしても2019年に本格参入とは驚きです。はたしてメーカーこぞっての電気自動車へのシフトは本物でしょうか。

リンク: 電気自動車ニュース: これから先は 充電の時代よ♪.(2016/11/08)

記事では、『世界的に排ガス規制の強化が広がる中で「EV、PHVにも前向きに取り組まないといけない」』とありますが、2020年以降の温暖化対策「パリ協定」の発効もメーカーの電気自動車シフトを後押ししているのかもしれません。

リンク: 電気自動車ニュース: パリ協定発効=充電設備拡充 .(2016/11/06)

ただし、電気自動車へのシフトは本物かと疑いたくなる記事はこちらです。

リンク: トヨタ、EVの社内ベンチャー立ち上げ発表  :日本経済新聞.(2016/11/17)

いくらねらいが「あえて小規模なチームとすることで、スピード感をもってEV開発を進める」とはいえ、メンバーが豊田自動織機、アイシン精機、デンソー、トヨタ4社から1名ずつの『4人』とは(古いですが)「びっくりポン」です。

これからは燃料電池だと言いながら、裏では抜け目なく電池の開発は行っていたようですし、RAV4の実績もありますから、いつでも電気自動車を出すことができるのかもしれません。

リンク: 電気自動車ニュース: 電気自動車へのシフトがもたらすもの.(2016/10/31)

リンク: 電気自動車ニュース: マツダ デミオEV+レンジエクステンダー.(2014/01/10)

リンク: デミオEV。100台限定、マツダ版EVの実力 - 試乗レポート - carview! - 自動車.(2013/01/31)

2016/11/08

これから先は 充電の時代よ♪

リンク: トヨタ、EV量産へ 各国環境規制に対応  :日本経済新聞.(2016/11/07)

「これから先は 充電の時代よ♪」「いままでのクルマ 忘れさせる♪」とトヨタ自らが2014年に予告した先には、充電プリウス(PHV)だけではなく、やはり電気自動車(EV)もあったようです。あのときに「充電プリウス 未来は これが主流になるよ♪」と言いきっていたので、あくまでハイブリッド車にこだわるトヨタなのに大丈夫かと心配しましたが、2年後の電気自動車へつながる「時代」を暗示していたかのように、歌詞通りの展開になりそうです。


YouTube: 恋する充電プリウス ~恋するフォーチュンクッキー2~ / AKB48[公式]


記事では、トヨタが来年早々に電気自動車に関わる組織を新設し、2020年までに電気自動車の量産する方向で検討に入ったと伝えています。

2020年といいますが、カリフォルニア州のZEV規制(ゼロ・エミッション・ビークル)強化は2018年からです。ヨーロッパも中国でもハイブリッド車は、エコカーの範囲から外れますから、「HVの拡販が有効だが、そうとばかり言っていられなくなってきた」ということなのでしょうが、遅きに失しているような気がします。(2014年刊 舘内 端著「トヨタの危機」)

トヨタ環境チャレンジ2050にある図には、2020年の前からうっすらとEV(FCVを含む)の色が見え始めていますから、計画通りと言えるかもしれませんが。

20160624_73705

リンク: パリ協定が発効、長期目標が確定し、エネルギー転換が加速へ(2ページ目) - 日経テクノロジーオンライン.(2016/11/06)

パリ協定では、一層の省エネを進めつつも、化石燃料から低炭素電源へのエネルギー転換が対策の主軸になる。米カリフォルニア州が、普及を推進するエコカーの基準からハイブリッド車を外し、電気自動車(EV)や燃料電池車などゼロエミッションに近い技術だけに絞り始めたのは象徴的だ


《トヨタの電気自動車への伏線》

リンク: 電気自動車ニュース: トヨタの電気自動車は近い?.(2016/05/19)

アメリカの大学院生と共同で電気自動車のコンセプトカー「uBox」を作成

リンク: 電気自動車ニュース: トヨタも?.(2016/07/11)

「自動車業界には電気自動車(EV)など電動化車両の普及や新興国市場の拡大といった大きな変化の波が押し寄せて」

リンク: 電気自動車ニュース: 充電設備補助金 9月末日採択結果.(2016/10/13)

トヨタ系の店舗の名前を見ることができます

リンク: 電気自動車ニュース: 電気自動車へのシフトがもたらすもの.(2016/10/31)

電気自動車を増やす方針を示しているフォルクスワーゲン(VW)は、エンジンなどの部品製造が少なくなることから、数万人を削減する可能性があると伝えています。

こういう可能性が、トヨタやホンダが電気自動車に消極的な理由でしょう。

リンク先の記事の最後には、「将来的にはHV、プラグインハイブリッド車(PHV)、EVなどが併存するとの見方が有力」と書かれていますが、トヨタを取り上げたのに「燃料電池車」が抜けていると思わず突っ込みを入れたのは、私だけではないでしょう。

(もひとつ蛇足)

今年のエイプリルフールに「トヨタのすべての店舗に急速充電器を設置へ.」と書きましたが、4年後の2020年には現実のものとなりそうです。

2016/11/01

新型プリウスPHV

リンク: プリウスPHVの発売開始が待ち遠しい!~ひと足お先にトヨタ 新型プリウスPHV 試乗レポート(プロトタイプ編)~(3/3)|自動車ニュース【オートックワン】.

新型「プリウスPHV」続編.(2016/06/20)に書いたように、プリウスPHVの販売台数によっては急速充電器が大渋滞になりそうだと心配しましたが、トヨタでもこのことは想定しているようなインタビューの内容でした。

「充電マナーに関しては購入者にシッカリと伝えていくつもりです。プリウスPHVには走行中にバッテリーをエンジンで発電して充電できる<バッテリーチャージモード>もあります。このモードは他のPHVでは燃費が大きく悪化してしまいますが、プリウスのエンジンは効率がいいので燃費の悪化は最小限。なので、急速充電器で30分止まって充電するよりも、バッテリーチャージモードのまま走り続けたほうが、色々な意味でお得ですよ」

充電渋滞が頻発するかしないかは、ガソリン車には必要のないこのような説明を、充電知識のない新たなユーザーにどれだけ浸透できるかにかかっているでしょう。アウトランダーPHEVの前例がありますから、伝えていく「つもり」ではなく丁寧な説明をお願いしたいものです。

リンク: 電気自動車ニュース: 新型プリウスPHVが問う今後の充電環境.(2016/07/12)

リンク: 電気自動車ニュース: 新型プリウスPHVが問うトヨタディーラーの充電環境.(2016/07/14)

2016/10/31

電気自動車へのシフトがもたらすもの

リンク: VW、数万人削減も=EVへのシフトで-独紙:時事ドットコム.(2016/10/29)

電気自動車を増やす方針を示しているフォルクスワーゲン(VW)は、エンジンなどの部品製造が少なくなることから、数万人を削減する可能性があると伝えています。

こういう可能性が、トヨタやホンダが電気自動車に消極的な理由でしょう。

プラグインハイブリッド車(PHV)がここしばらく本命とみていたVWばかりでなくダイムラーもドイツ勢、EV路線へ急ハンドル パリ自動車ショー:日本経済新聞.(2016/10/14)にあるように、電気自動車を前面に押し出してきています。また、オペル、ルノーも、10月に開かれたパリモーターショーで新型電気自動車を出展していましたし、VW、ベンツなど欧州メーカーがEVに本気:日経ビジネスオンライン.(2016/10/12)、BMWでは、今後PHVや電気自動車など7モデルを投入するそうです。 BMWが米・テスラへの対抗で全モデルにEVを設定? - ニュース【新車情報】 - carview! - 自動車.(2016.10.17)

この流れが本流となり、電気自動車に消極的なトヨタやホンダなどが取り残されるのか、以下のような情報・意見もある中で、積極的でなかったことが後々幸いするのかは、ここ1・2年で見えてくるのかもしれません。

リンク: 欧州のEV販売台数が減少、新たな競争が原因? | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン).(2016/10/12)

EVの選択肢が少なすぎるという点だ。さらに、EVの価格は高すぎて、消費者が購入を検討するには至らない状況だ

リンク: 脱原発に続いてガソリン車「廃絶」へ!? ドイツの政策は矛盾だらけ(川口マーン惠美) | 現代ビジネス | 講談社(1/2).(2016/10/14)

そもそも、電気自動車の急速な発展の可能性自体が、今のところ、かなり不透明である

ドイツという国は、自動車産業とともに発展してきた国だ。その基幹産業を、これほど急激に潰そうというのは解せない

2016/10/21

次世代自動車を活用したスマートコミュニティ

10月19日に滋賀県長浜市の長浜バイオドームで開かれている「琵琶湖環境ビジネスメッセ2016」のセミナー「次世代自動車を活用したスマートコミュニティ」を聞いてきました。

電気自動車はガソリン車に比べはるかに燃費(電費)がよいのですから、「しがエネルギービジョン」にも「次世代自動車の普及」が「エネルギーを『賢く使う』」項目の「エネルギー高度利用推進プロジェクト」の中に入っています。今回のセミナーでは、その「次世代自動車」を活用するという講演などが含まれていたために、興味を引かれて聴講してきました。

最初にデンソーの担当者から「次世代自動車を活用したスマートコミュニティ」と題した基調講演がありました。

内容は、HEMS(Home Energy Management System)に電気自動車等を組み込み、街単位で効率よく電気の出し入れを制御するという「スマートコミュニティ」の基礎知識を確認するものです。

その中に、電気自動車等で電気を使うといっても、その電気はどこからきたものかを吟味しておかないといけないという話がありました。電気自動車はCO2の排出がなくても、火力発電所でCO2を排出していては、本来CO2が減ったことにはならないというものです。これは、電気自動車の環境性能を批判的にとらえる論調にありがちな話です。しかし、「できるだけ」CO2を減らす方策が重要とも触れられていたように、もともとガソリン車よりは効率がよいのですから、同じ距離を走った時に『賢い』のはどちらか明らかです。

Img_2148(試乗体験コーナーにあったトヨタ車体のCOMS(コムス))

興味深かったものは、非常用の電源として、電気自動車に貯めた電気を使う場合の考え方です。

東日本大震災時の経験として、一番必要としたのは、携帯の充電用コンセントと暗闇を解消する簡単なLED照明だったそうで、V2H(Vehicle to Home)のように自動車と家とを結び、家の電気系統を普段通りに使えるようにすることではなかったということです。

災害時の充電用コンセントとLED照明電源だけなら、緻密な制御をしているためにコストがかかり、割高なV2Hは必要不可欠な物ではありません。(ビジネスメッセというくらいで、商売のネタを提供する場なので、もちろん否定的なニアンスではなかった)

そこで、考えられているのが、「ピコグリッドシステム」と呼ばれるものです。小規模な太陽光発電と蓄電池、超小型電気自動車を活用して独立型のシステムを組むものです。また、その超小型電気自動車のコムス等を「移動する電源」として、車の12Vの電気をインバーターで昇圧してコンセントを使えるようにしようというものです。これなら、いち早く復旧することが多い電気を待つ数日間をしのぐこともできますし、電気が復旧した後に移動電源車としてや移動手段、運搬業務などの活動をすることができます。

100Vを提供するインバーターさえあれば、ガソリン車でもよいのですが、東日本大震災時にガソリンが不足したように、ガソリン車では持続的な活動に困難が生じることもありうるので、より現実的なのは、安価な超小型電気自動車ということなのでしょう。

問題は、超小型電気自動車の国の規格がなかなか決まらないことでしたが、国交省が走行規制緩和を進めるそうですから、電気自動車のカーシェアリングと合わせて、超小型電気自動車がこれからは見直されるかもしれません。

(蛇足ですが、デンソーの資料の中に映り込んでいた電気自動車は、三菱アイミーブでした)


次ぎに、大阪ガスの担当者から「EVを活用したスマートエネルギーハウスの取り組みについて」という講演がありました。HEMS(Home Energy Management System)の話など、基調講演と重なる部分が少なからずある講演でした。

実際にモデルハウスを作り、そこで生活をすることによってデータを得たそうです。その実験システムの写真に載っている電気自動車は、HONDAの超小型EVフィットEVでしたから、充放電を繰り返す実験後、それら電気自動車の電池の劣化具合はどうであったのかを質問したのですが、劣化は少なかったとのことでした。

大阪ガス担当者は、その電池メーカーがどこかを触れませんでしたが、フィットEVは、東芝のリチウムイオン電池「SCiB」を使っていましたから、予想通りの結果だといえるでしょう。

同じ東芝の電池「SCiB」を使っている私のアイミーブMグレードは、今年7月の2回目の車検の時点で走行距離が6万700キロを越えていましたが、電池容量残存率.(2016/07/25)は「105パーセント」でした。2011年8月18日から約4年11ヶ月で、約1191回(急速充電205回、自宅外での普通充電15回、自宅200V充電971回)充電を繰り返してきましたが、電池の劣化は感じられません。電池の使用条件は厳しくても、「SCiB」は、やはり優秀なようです。

Img_2147(会場に展示されていたクロネコのミニキャブ・ミーブ)


最後に、関西電力の担当者から 「電動車両等を活用したバーチャルパワープラント(VPP)の取組状況」と題した講演がありました。

バーチャルパワープラント」とは、電力系統に点在する機器をインターネットで結び、個々のサーバーデータを統合サーバで制御することにより(需給調整力を有効活用)、あたかも1つの発電所(仮想発電所)のように機能させる仕組みのことだそうです。調整できる設備を結びつける(アグリゲーター)事業だそうです。

電力会社と電気自動車とのつながりは、出力調整できない原子力発電所の電気が夜に余ることから、その受け皿として電気自動車に期待したのが、もともとの始まりですが、原発がほとんど動いていない今、電力会社は、電気自動車を電気の調整弁の一つとして期待しているようです。

説明によると、電気自動車は一般的に電気代が安い深夜の時間帯に充電をおこないますが、昼間でも電力が余ったときに、つながっている電気自動車に充電を始めるように指令を出すシステムのようです。

夜間など、電力に余裕が生じた場合には、その電力を使って下の調整ダムから上の調整ダムへと水をくみ上げ、電力不足が大きくなる昼間時間帯に、上から下へ水を落とし発電する揚水力発電所の役目を、電力需要・供給の平準化の役目を電気自動車に期待しているようです。

10)EVの普及がすすめば原発が必要になる(2013/06/29)

(蛇足ですが、大阪ガスの資料でも関電のでも、電気自動車の車両になぜかフィットEVが載っていました。フィットEVは、優秀な電池を使っていたにもかかわらず、市販されず現在は生産もされていません。「SCiB」を載せていたからこその採用かもしれません)


「セミナーを受講して」

しがエネルギービジョン」には、「次世代自動車の普及」が入っていますが、残念ながら滋賀県が積極的に「普及」をすすめているとは思えません。

電気自動車に関しては、県民生活部エネルギー政策課だけではなく、琵琶湖環境部温暖化対策課もその取組の中に組み入れられているようですが、具体的な政策が伝わってきません。たとえば、温暖化対策課には、「電気自動車・プラグインハイブリッド自動車用充電設備について 」というページがありますが、2016年9月16日更新と書いてあっても、その内容は古いままです。「一般に公開されている電気自動車等用充電設備をお持ちの事業者で、このページへの掲載が可能な箇所が御座いましたら、温暖化対策課まで御連絡お願いします。」とありますが、連絡を待っていても情報は集まらないでしょう。当ページの滋賀県内の充電器リスト(2016/10/19更新)だけでなく、EVsmartなどの充電検索・施設を参考にしたり、直接リンクしたりすれば、最新情報を得ることができるはずです。

もしくは、最新情報はスマホなどの検索サイトにまかせておいて、以下のような点の追跡が県としては重要だと思います。滋賀県は設置補助金を出してもらうためのビジョンリスト(PDF:232KB)(平成27年11月27日時点)を作成していますが、ここに載っても、その後設置されているかわからないところもあります。県としての状況把握をしてほしいところです。

エネルギー政策課がまとめた「しがエネルギービジョン◆エネルギーを「賢く使う」  (6)エネルギー高度利用推進(PDF:1,853KB)には、「電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHV)ともに、販売台数は着実に増加。」とありますが、今まで優遇政策はなかったのですから、増加に県の関与はなかったでしょう。また、「平成26年3月には県庁舎 に充電設備を設置。」 各地の合同庁舎に充電器は設置してありますが、すべて200Vの普通充電器ですから、いくら公開しているといっても、その利用頻度は極めて低いのではないでしょうか。民間事業を圧迫してはいけませんが、道の駅などや利用頻度の多い場所への2台目設置など、国の補助金とは別に急速充電器設置に補助金を出してもよいのではないかと思います。(事業者向けの次世代自動車購入補助金があることを始めて知った)

滋賀県次世代自動車充電インフラ整備ビジョンについて/滋賀県.」は2015年11月27日に更新が終了していますが、その後、「道の駅 奥永源寺渓流の里」など補助金が確定したところもあります。県民生活部エネルギー政策課と琵琶湖環境部温暖化対策課との連携を密にしていただき、ぜひとも「次世代自動車の普及」をすすめてほしいものです。大災害時には電気自動車は大いに役に立つのですから。

EVのデメリット.(2013/06/29)

東海・東南海・南海地震など大災害時には,沿岸部にある多くの発電所が停止することが予想され,その場合の電力不足が心配されています。このような時にもリーフが積む24kWhの電池容量があれば,一般家庭の2日分の電気をまかなうことができると言われていますから,リーフが100万台あれば100万軒の2日分が備蓄できていることになります。(三菱アウトランダーPHEVは,電池12kWhの満充電とガソリン満タン状態で最大約10日間の発電が可能)

主要な火力発電所、地震高確率地域に6割(2013年2月2日)朝日新聞(リンク切れ)

いつ来るかわからない災害に備えるため固定された発電機を用意しておくよりも,メンテナンスや利便性に優れたEVを普段から走らせておいた方がコストを抑えることができるでしょう。いろいろなリスクを分散させるためにも,EVの普及はこれからますます重要になってくるかもしれません。