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2014年12月の記事

2014/12/31

EVが売れない理由

リンク: エコカー戦争、EVはFCVに絶対勝てない理由 利便性と燃料充填で圧倒的な差 | ビジネスジャーナル.

記事は山田修氏という経営コンサルタントの方が書いたものですが、EVのことを少しは知っている者であれば、つっこみどころ満載の記事です。その内容は、EVは専用のコンセントを設けることは難しく、充電も手間がかかるので、「利便性と燃料充填」で考えた場合、燃料電池自動車(FCV)はEVよりも早く普及するだろうという内容です。「普及」するかどうかは別の問題もありますが、ここでは「コンセント」「充電の手間」についての誤解を解いておきたいと思います。

家庭用100V電源で設置できる設備は「普通充電器」

まず、筆者のいう「家庭用100V電源」で「専用の充電設備」はまず設置されません。そのほとんどが「200V」です。これは、部屋のコンセントが100Vであるところからくる誤解で、現在では、食洗機やエアコンのためにほとんどの家庭で分電盤まで単相AC200Vが供給されています。そこで、EV購入者はその200Vを使って「専用の充電設備」を設置しています。

i-MiEV 充電コンセント工事完了(2011/08/17)

ですから、「EVをゼロの状態からフル充電するまで7~8時間を要する」のは、200VのEV専用コンセントを使っての時間であり、100Vコンセントだとその倍の時間がかかります。充電に約15時間もかかってはさすがに実用的ではないため200Vを使うことになっています。(電池容量の少ないiMiEVのMグレードでは、4.5時間)

また、この充電時間について、「毎日帰宅するごとにマイカーにプラグ接続し、朝まで置いておかなければならない」と大ざっぱに書いていますが、「朝」を6時とすると充電のスタートは最大で前日の22時です。

この帰宅時にEVの充電口を開いて充電プラグを差す作業をするのですが、私は充電コードの一方を壁にある充電専用コンセントに差しっぱなしにしているので、コードのもう一方の充電プラグを持ってきて、EVの充電口に差し込む作業はほんのわずかな時間です。停車してからだともう少し時間はかかりますが、それにしても30秒までで作業は終了します。

また、EVの使用方法によっては「毎日」の充電は必要ありません。私の通勤距離は1日で往復30キロ弱ですが、夏場は3日に1回というところです。冬場だと2日に1回が平均です。

このように文字にすると充電作業は長く感じますが、携帯電話を充電する作業を思い浮かべれば、プラグ接続はほぼイメージすることができるでしょう。筆者は「帰宅するごとにマイカーにプラグ接続し、朝まで置いておかなければならない」と面倒な作業のように書いていますが接続方法によっては、また携帯充電が面倒でなければ、ガソリンスタンドへ寄る必要がなくなる分、自宅での充電は快適です。(うっかり接続を忘れた場合は、朝困惑しますが)

家庭用配電盤は通常10A程度であり、最大に増やしても20Aである

これはうーんと唸ってしまう記述です。10A契約の家で全室のクーラー・食洗機・電子レンジを使いながら、充電すればブレーカーは落ちるかもしれません。

筆者の家にクーラーがないとは思えないのですが、一般的な戸建ての家庭における契約アンペアは30A~40Aくらいに設定されていることが多いのではないでしょうか。私の家でも40Aとなっています。

私の家での充電は時間帯によって電力量料金単価が安くなる「はぴeタイム」プラン(11.07円/1kWh)の23時から7時までの時間帯に行っています。時間が生活時間とはずれていますから、ブレーカーは落ちたことがありません。(筆者はコンセントの容量15A・20Aと誤解しているのではないかと思います)

たとえば、東北電力管内で最も多い契約メニューは「従量電灯B」だそうですが、その契約アンペアは、10アンペア~60アンペアの範囲のようです。その基本料金は、10Aで324円ですが、一般的な家庭の30〜40Aでは972〜1296円ですから、毎月の基本電力料が「大幅」に上がるということはないでしょう。

外部スタンドとなる充電ステーションが経済合理性を有するためには、対象であるEVのクリティカル・マス(市場成立のための最低必要量)が必要となる。よって、普及していくにはまず大都市からとなる

「まず大都市からとなる」と筆者はいいますが、上記のように自宅の専用充電器設置は難しいことではないですから、地域が限定されることはありません。急速充電器の整備も進んでおり、私の住む田舎でも複数の急速充電器が設置されつつありますから、外部スタンドという面でも地域差はなくなりつつあります。もともとEVの充電は自宅が基本ですから、戸建てとは限らない大都市では、充電コンセントを設置することの難しさが逆にあります。

自家用車オーナーのどれだけが自宅に駐車場と専用充電器を設置するかがカギとなる。当然設置のためには外構工事が必要となるが、現行の充電設備費補助制度は個人住宅を想定していない

筆者は充電コンセントの設置には高額な費用がかかるとの思いがあるのかもしれませんが、方法によっては安くあげることはできます。私の場合は必要のないものまで附属させたために約8万4千円かかってしまいましたが、コンセントだけなら3500円(税抜)です。i-MiEV 充電コンセント工事完了(2011/08/17)

他にも自動車メーカーやディーラーによっては、「充電設備設置費用支援キャンペーン」のようなものを実施している場合があり、このような場合には、設置費用を低く抑えることができます。いずれにせよ、EV車両本体へのような国の補助制度がなくても、コンセント設置のために多大な費用負担が発生するということはありません。

FCVとEVを比較する場合、このような消費者目線の便宜性議論が有用で必要である

最初の市販車EVである三菱の「iMiEV」が発売されてから5年以上たちますが、「消費者目線」はあいかわらずこの辺りであるということをくしくもこの記事はよく表しています。しかし、こうした例を良いように解釈すれば、三菱や日産はEVの販売戦略をいまいちど見直す時期にきているのかもしれません。

「企業を再生する経営者」として有名な方でさえも、この程度の知識しか持ち合わせていないのですから、一般的にはもっと売れてもよい車への誤解はとても多いと考える方が妥当です。山田さんの「MBA経営 公式サイト」の言葉を借りるなら、「やり方を変えろ! 経営戦略はそれが すべてだ」だそうですから。

2014/12/29

滋賀県長浜市役所の急速充電器、2015年1月1日より稼働

滋賀県長浜市役所の新庁舎が完成し、駐車場の西入口近くに急速充電器が設置されました。

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2015年1月1日より稼働し、時間は8時30分から17時15分(受付は16時30分)までです。詳細を問い合わせたところ、利用の際には申請が必要で、庁舎の北口にある宿直室で申請書に必要事項を記入するそうです。

土日・祝日も時間内であれば充電できるようですが、担当する環境保全課(電話0749-65-6513)が年末休みに入っており、ハッキリしたことはわかりませんでした。1月1日から年始の休み期間は、上記の宿直室で申請できるようです。(土日・祝日の問合せ:0749-62-4111)

なお、当分の間、利用料は無料ですが、自家用車に限定するそうです。また、設置には次世代自動車振興センターの補助を受けているそうです。

今後有料になった際には、ぜひとも24時間開放してほしいものです。

下の写真のように45kWと表示されていますから、本当?の急速充電器のようです。さらに、最大充電時間は255分と表示されていますから、時間制限は設定されていないようで、広報の利用案内にも「充電時間:約30分で80%まで充電(電気自動車等の利用状況等により異なります)」とあるだけです。ですから、30分を超えても充電可能かもしれません。

このあたりは、今後の使用状況も考えて利用規則を検討していくのでしょうが、無用な混乱を避けるためにも、使用方法や運用時間などの掲示は必要ではないでしょうか。

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EVのアップグレード

リンク: 米テスラ:ロードスターをアップグレードへ-走行距離が向上 - Bloomberg.

テスラ・モーターズ は、「ロードスター」をアップグレードすると発表したと伝えています。電池技術の改善、タイヤや車輪軸受・ブレーキの刷新で走行距離が最大50%延びるんだそうです。

パソコンのソフトのようにEVもアップグレードでき、性能がアップするというところが面白いところです。

2014/12/28

三菱自、燃料電池車を2025年までに市販

リンク: 三菱自、岡崎で燃料電池車を試作 25年までの市販目指す:一面:中日新聞(CHUNICHI Web).

三菱自動車は、PHEVの技術を発展させたような燃料電池車(FCV)を試作し2025年の市販を目指していると伝えています。

燃料電池車の本格普及期は2025年とされていますが、この年はヨーロッパでの二酸化炭素排出量規制が一段と厳しくなり、エンジン車はもちろんハイブリッド車も脱落すると言われているそうですから、その辺りをにらんでの計画かもしれません。

三菱の規制に向けた戦略は、車体の大きいスポーツタイプ多目的車(SUV)はPHEVか燃料電池車で、小型車は軽EVから派生させたEVというものかもしれません。燃料電池車は、将来に向けて選択肢を広げておくという側面があるのではないでしょうか。

三菱と日産が共同開発している軽EVは、2017年発売の予定だそうですが、カリフォルニア州のZEV規制(ゼロ・エミッション・ビークル)強化は2018年からです。発売日からも規制への対応車であることが考えられます。

舘内 端著「トヨタの危機」(宝島社)に、カリフォルニア州やヨーロッパの「排出量規制」について詳しく書いてあります。

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使用済み電池を大型蓄電池に再利用

リンク: NEC、大型蓄電池を低価格で 電力会社向け供給拡大  :日本経済新聞.

日本経済新聞では、九州、東北など電力5社が再生エネルギーの新規受け入れを見合わせる中、蓄電池メーカーが発電量の変動を吸収できる大型蓄電池の供給を相次いで拡大していると伝えています。

その中で、住友商事は日産「リーフ」の使用済み電池(新品の7~8割の蓄電能力)を活用して実証事業を始めているそうです。このようなリユースが広がると、新車価格も廃車後を見込んだ設定ができて下がってくるのではないでしょうか。

実際に新潟県では、太陽光発電事業とEVの使用済み電池とを結びつける仕組みづくりを進めていると毎日新聞では伝えています。

リンク: 再生可能エネルギー:古蓄電池を有効活用 供給安定化、県が仕組みづくり /新潟 - 毎日新聞.(2014/12/27)

2014/12/27

軽EVは75%エコカー減税

リンク: 軽電気自動車は75%減税 エコカー税制で政府与党 - 47NEWS(よんななニュース).

15年4月以降に購入する新軽EVの翌年度分が減税となるエコカー減税は、軽EVで75%減税とする方針を固めたと伝えています。75%減税になれば、軽自動車税は1万800円から2700円になります。

EVの軽自動車税もエコカー減税?(2014/12/21)

購入を検討している人たちにとっては良い知らせですが、既報のように三菱と日産が共同開発している軽EVは2017年発売の予定となっていますから、2015年4月以降の対象車は現行の三菱MiEVシリーズしかなく、毎月合わせても200台ほどしか売れていないことを考えると、大きな減税効果はないかもしれません。

三菱 i-MiEVなどの2014年11月度 生産・販売実績(2014/12/24)

2014/12/26

転載:充電認証サービスの最新情報

リンク: 【EV充電サービス】充電認証サービスの最新情報(2014年12月26日現在) - GoGoEV.

いろいろな形の認証サービスを統合するために自動車メーカー4社(トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車工業、本田技研工業)が合同会社「日本充電サービス」(NCS)を共同で設立しましたが、充電課金の詳細が発表されないために(「 NCSカード」の会員募集は2015年1月6日予定)、既存・新規を含めて充電スタンドの認証サービスが定まらず混乱しています。たとえば、近くの充電器は、NCSに移行するように機器の準備はできているようですが、システムの統合ができないようで、30分1500円(税別)のビジター料金(認証パスを得るための電話料金は別)のみとなっています。

そこで、GoGoEVでは、現時点での充電認証サービスの情報をわかりやすくまとめています。

移行期における「産みの苦しみ」というところで、EVユーザーにとっては、ここ3ヶ月ほどの辛抱でしょう。

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2014/12/25

「三菱 i-MiEV 600km試乗 後編」は過去記事?

リンク: 【三菱 i-MiEV 600km試乗 後編】ロングドライブで見えたEVの潜在能力と大きな課題…井元康一郎 | レスポンス.

【三菱 i-MiEV 600km試乗 前編】王道つらぬき、エンジン車より楽しいチューニング…井元康一郎 | レスポンス.(2014/12/23)に続く続編ですが、何か読んでいて筆者の持つ情報が古いのではないか、新しい情報を持たずに批評するのは的外れではと思ってしまうことが多々ありました。

たとえば、筆者は搭載カーナビの情報不足で右往左往されたようで、「不十分な充電スポット情報」と嘆いておられます。しかし、三菱が搭載しているカーナビの情報がどれくらいの頻度で更新されているかわかりませんが、電気自動車に関するニュースをたどれば、日々充電器が設置されていることは明らかです。また、充電器情報を流しているサイトや携帯アプリは複数ありますが、どこも情報の更新には苦慮しているようです。

増えてきているとはいえ残念ながらまだまだEVには厳しい充電環境ですから、私の知るEVユーザーの多くは、遠距離を走る場合には、複数のサイトやアプリを見たり、SNSなどで情報を仕入れたりしながら、事前に充電計画を立て、充電場所の確実な確保を行っています。(coco充電GoGoEVEVsmartなど)にもかかわらず、筆者は三菱のカーナビだけを唯一の頼りに移動されたようです。

また、「EVの充電制御はモデルによって異なる」と断りながらも、「アイミーブは日産『リーフ』に比べ、急速充電の受け入れ性は明らかに低かった」と積載電池が2種類ある「アイミーブ」を一つにまとめて決めつけてしまっています。しかし、東芝の電池を積む「アイミーブ Mグレード」は「GグレードやXグレード」に比べて明らかに受け入れ性は高いですし、「リーフ」と比べても遜色ないばかりかより高いとされています。

リンク先の最後のあたりは筆者の不満を並べていますから、アイミーブ・ユーザーとしては、すっきりとしない気持ちのまま読み進めていったところ、その原因がわかった文が最後にありました。

「2014年にはトヨタ、日産、三菱、ホンダの4社が新たに充電ネットワークを立ち上げるとのことなので、それに期待したい」

ここに書かれている充電ネットワーク「日本充電サービス」が、2014年5月26日にすでに設立されていることを自動車評論家の方が知らないとは考えにくいので、この文のままを受け取ると、原稿は2013年頃に執筆されたものではないかと考えられます。

もしそうであれば、「三菱 i-MiEVなどの2014年11月度 生産・販売実績(2014/12/24)」に「日産と共同開発していると噂される次期軽EVの発表も近いのかもしれません」と書いたように、軽EV、2017年発売(2014/12/25)の発表に合わせて、過去の原稿を捜してきてレスポンス編集部が掲載したのかもしれません。

それにしても、想像通りなら上のような点を修正せずにそのまま載せたレスポンス編集部に「喝!」でしょうか。先日、編集部宛のメールで、前編文末の「これで後続性能がある程度確保されていれば文句なしなのだが…」は「航続の間違いでは」と指摘したにもかかわらず修正されていないし。

軽EV、2017年発売

リンク: 時事ドットコム:軽の電気自動車、17年発売=中国市場にPHV投入-三菱自.

三菱自動車の益子会長は日産と共同開発(NMKV)する軽EVを2017年にも発売する方針を明らかにしたと伝えています。

バッテリーを改善し現行の120〜180kmの1充電距離を伸ばすとともに、車両価格を大幅に抑える考えだそうですから、大いに期待が持てます。ただ、別ソースでは2016年中には出ないとも断言していますから、発売当初あたりにリース契約している人にとっては、そのつなぎをどうするか悩みどころでしょう。

電池性能の安定性とともに電池の量産体制がそろわないので2016年中には発売できないのかもしれませんが、大事な顧客を逃してしまうことにならないか人ごとながら心配です。

同日のインタビューだったとはいえ、「三菱 i-MiEVなどの2014年11月度 生産・販売実績(2014/12/24)」に「日産と共同開発していると噂される次期軽EVの発表も近いのかもしれません」と書いた予想は当たりました。

『アウトランダーPHEV』から住宅へ電力供給可能に

リンク: プレスリリース | ニュース・イベント | MITSUBISHI MOTORS.

今までから「MiEV」シリーズなどのEVは、急速充電口からV2H機器(Vehicle to Home)を介して自宅に電気を供給することができていましたが、『アウトランダーPHEV』はエンジンで発電することができることから、急速充電口を使っての電力供給は認められていませんでした。

ところが、『アウトランダーPHEV』はV2H機器との接続中にエンジンが作動しない仕様としているため、電気自動車と同様に急速充電口を使っての電力供給認められたと三菱では告知しています。

このことにより、『アウトランダーPHEV』に備え付けられている(オプション)100V AC電源(1500W)のコンセントに加え、直接住宅へ供給することが可能となります。ただし、AC電源(1500W)では、「満充電で一般家庭の日常使用電力の約1日分、ガソリン満タン状態で約10日分に相当する電力を供給可能」となっていますが、V2H機器使用の場合にはどのような能力になるかは触れられていません。

V2H機器